鼓動する橋桁(Bridge is Beating)

ある真冬の西風の強い日、担当した橋が横風でどのくらい揺れるものか確かめに出かけた
現場で吊材を吹き抜ける風の音はダンプのエンジン音をも吹き消すほどだ
心配していた
橋長100mのアーチ橋は、しかしダンプトラックにもびくともしていない

横風による風加重をみようと吊材に手を当ててみる。ドン、ドドン、ドン、ドドン
風に対する橋の反応、それが橋の鼓動だった
構造が複雑な分、振動も複雑になるのだろうか

動物の進化では心臓ができるよりさきに脈拍が始まったという話を思い出した
恐竜のスケルトンのような構造体を吹き抜ける空気流
生き物でないはずのものの奇妙な振る舞い
ひとがつくったものには何か命のようなものが吹き込まれるのだろうか・・・

ちなみに橋の鼓動には不整脈がありました
大丈夫かいな?