電気で働くアシスタント

幾何作図

土木の測量計算が代数だとしたら、CADの作図は幾何学です。よりお絵かきに近い学問です。幾何は学校でも先に教えますし、歴史的にもエジプト・ギリシャと幾何学の方が先に生まれた経緯もあります。幾何学の方が人間によりわかりやすいからです

小学の頃、幾何とお絵かきとはあまり区別無かったように覚えています。数学がわからなくなるのは、中学の写像(代数の根本)からです。自分に限らず多くの人が幾何から代数に変わる時点でとまどいます。代数は、特に行列式なんか、なんで勉強しなきゃいけないの、の筆頭です。

工学において幾何学に代わって代数学が採用されたのは、より精密な計算が可能だったからですが、近年のコンピューター技術は作図(幾何)で十分代数計算並の精度を可能にしました。図面上で三角形を作図すれば内角は分度器、辺長は定規、面積はプラニメータ、各点の座標はデジタイザとすべてCAD内のコマンドで実現されています。

代数が嫌いか、コンピュータがもっと嫌いか。

どちらにしろ好きになる努力が必要です。

スナップ機能

作図(幾何)が便利か、使い慣れた代数か。そのキーポイントとなるのがスナップ機能です。

スナップとは、いい加減にカーソル↑を図形に合わせると正確にその基準点にあわせてくれる機能です。製図者の意図にあわせて座標値を自動入力してくれる機能ともいえますし、デジタル(座標系)とアナログ(幾何作図)をつなげるインターフェースともいえます。

このスナップ機能には、合わせる対象ごとに、グリッド、端点、交点、線上などがあります。

自分の場合、このうちグリッドスナップだけ常にはずしています。それにグリッド自体をあまり使っていません。