SOHO

職人

人はいつからサラリーマンになったのか。
社会の教科書では産業革命からだと教わりました。
それまでギルドなどの手工業、家内工業に頼っていた産業は、蒸気機関の使用により大きな資本だけが提供できる工場、コンビナートに移ったと書いてます。
このとき自分の道具で仕事をする職人がすたれ、資本家の道具(設備)でしか仕事のできない労働者(サラリーマン)が生まれたのです。

さて、近年のコンピューターとネットワークの価格低下は個人でも企業並の設備を構えることを可能にしました。この前までのネットバブル(アマゾン、楽天)のように数人で大企業を相手に商売が興せる時代になりました。実際には機材は安くなっても、人材はちっとも安くなっていませんし、信用や特許などの資産の課題もあり個人開業が大変なことは事実ですが、大きな企業(サラリーマン)の必然性がひとつなくなったことは事実です。

今CADはフリーソフトがあり、データもインターネットで無料で手に入ります。単に製図作業だけていえばSOHO、個人で可能な時代になっています。

ダウンサイジング。2百年後の今日、再び職人の時代に戻るのかもしれません。