夏への扉

仕事場の環境改善

日頃担当現場に出向いていて感じることがあります。
土木工事は屋根の下で働くという形式はとれないのかな、ということです。

建築は工場作業です。現場では部材を組み上げるだけで、部材製作は作業場でおこないます。
家内工業とは家の中で仕事をするということです。
ひとの好き嫌いにもよりますが、あちこちの野外現場で労務者として型枠などの細かい現場作業をするのはやはり嫌なものでしょう。
蚊、藪、雨、寒風、炎天下、危険、土地問題。
できるなら、自分のよく知っている土地、庭のようにしているなわばりで仕事ができるのならそれに越したことはない。

よそ者が、見ず知らずの土地で、地域とは無関係に仕事を始めるのは、よそ者にとっても、地域住民にとってもストレスです。悪名高い「談合」も、地元の業者が、互いに勝手知ったる土地で安心して仕事ができるための方便ともとれます。

土建業が製造業に近づく、現場を工場に移す、その方法のひとつが二次製品の活用です。

現在二次製品は暗渠や側溝程度しか活用されていません。土木構造物が3次元的に変化しているからです。現場地形にフィットし、かつ線形的に変化する構造物を安価に設計・製造できれば、土木作業の主体を工場に移せます。

3DCADはその可能性を秘めています。