属性{属性パレット}

・普段はバケツアイコンの面を塗りつぶしは「無し」に設定します。
図面では塗り潰しよりハッチングが便利です。

線の太さは通常極細(0.03)で、計画線などを0.3としています。
極細といっていも画面表示、図面出力の際はその機械の最小太さとなるので、実際には0.1ミリくらいでしょうか。

ハッチング

Macの模様表示はディスプレイ用なので印刷には不向きです。
面の区分には一般にはハッチングを使います。
ハッチングの利点はなんといっても図面の体裁を保ったままカラーが使える(色使い)という点にあります。

Macにはブロック模様だとかの模様塗り機能と面図形の色塗り機能がありますが、
これら面を塗った印刷物はともすれば図面と言うよりもイラストに近い印象を見る人に与えてします。
設計図と言うよりはプレゼンテーション図のように軽く見られがちです。
これは色という刺激が人間の脳に与える影響です。
ハッチングなどの色線でもおなじように色を使いますが、だいぶ図面として締まった印象を保てます。

ハッチングにはいろいろな模様が描けるようになっていますが
あまり変わった模様も使いづらいものです。
また複雑なハッチングはパソコンの方で描画不能に陥ることもあります。
結局実施設計ではデフォルトとその色分けなど、使用する種類としては少なくなります。
それ以上の区別は線の密度、線色、背景色などで変化を付けます。
9で背景が透明なハッチングが使えるようになりましたので背景色でより表現の幅が増したようです。

【線の太さ】

線の太さはデフォルトではミルになっているようなので、
画面→属性を編集→線の太さ...でミリ表示に変えます。
米国生まれのCADであるVectorWorksには、
これに限らずインチ表示などのようにグローバルスタンダードには準拠しないローカルな設定が
随所にあるのでこれをカスタマイズし直す必要があります。

線幅の場合0.03、0.15、0.30、0.50、1.02とほぼデフォルトのまま使っています。
0.03ミリの線が引けるプリンタプロッタはありませんので、
機械精度によって0.10とか0.15とかとなります。
等高線の主曲線や寸法線などの補助線などは0.03ミリ、計画線などは0.30ミリと使い分けていますが、
あまり明確に区分できてません。
0.50と1.02はほとんど使わないので、0.03、0.10、0.20、0.30、0.40なんかどうかな
とも思っているところです。

【矢印】

寸法線の矢印は、小さくわかりづらかったり、強調され過ぎて邪魔になったりで、
なかなか満足できるものがありません
じぶんはArchを常用しています

デフォルトでは▼の矢印ですが、寸法用には建築用のArchの(/)がよいようです。
寸法線の矢印は拡張・縮小の際に文字や図形と一緒には小さくなってくれないという問題もあります。
例えば平面図を説明の位置図用に縮小する際によく矢印がばかに大きく残ってしまい、
後処理に困ってしまいます。

文字の場合はスケールテキストといってフォントデータも伸縮の対象となるのですが、
矢印は別に調整する必要があるのです。
具体的には、矢印は「属性を編集」で修正できます。
原寸データを持たないと言う意味で、矢印はCADデータというより
一種のフォントと見た方がいいようです。
こういう訳で、場合によっては図形として矢印を作図し直してつかったりもしています。