画面の拡大縮小

拡大縮小は、

を頻繁に使っています

正確な拡大には虫眼鏡コマンドを使っています

【画面の領域】

ビューとかウィンドウとか呼ばれる画面操作はどのソフトにもありますが、
CADソフトにはいくらでも拡大縮小できるという特有の機能があります。

VectorWorksで「いくらでもと」といえるようになったのはV9からで、
それまでは顕微鏡のように拡大していて大腸菌が現れるくらい、
地図にように縮小していて町村境界が現れるくらいで表示領域がストップしたものです。

拡大はともかく、画面縮小で町村レベルというのは土木としてはきわどいところでした。
現在はいくらでも拡大縮小ができるようになりましたが、
かえって画面を見失ったり、編集中の図形がどっか宇宙の彼方
(ほどんど地球を越えた領域にまで作図してしまう)
に飛んでいってしまう危険性もできてきました。
自分を見失わないためには、
なじみのあるにホームグラウンド(原画面)にもどるコマンドをいつも携えておく必要があります。
たとえば用紙全体を見る(コマンド+4)などです。

いくらでも拡大できるとはいっても、
シンボル図形などで複雑な図形を作った場合は拡大途中から表示が消えてしまうという機能障害があり、
かならずしも完全ではありません。

【画面操作と図形操作】

画面(ディスプレイ)の縮小拡大、図形の伸縮、縮尺の増減はそれぞれが異なる独立した操作です。

これもCADのややこしいところです。
図形の伸縮は図形データの加工になるので、間違うことはないでしょうが、
縮尺の増減と画面の拡大縮小はもしかすると混同することがあるかもしれません。
縮尺と画面操作、どちらも図形データには手を加えませんが操作内容は違います。

出力図面を操作するのが「縮尺」で、ディスプレイ画面を操作するのが「画面」です。
CADデータの出力機器には操作ウィンドウとしてのディスプレイと
図面出力機械としてのプロッタ・プリンタがあります。
ディスプレイが「画面」、プリンタが「縮尺」とおぼえても良いでしょう。

なおプリント範囲は「縮尺」のほかにも「用紙の大きさ」やプリンタドライバ画面でも操作されまし、
縮尺操作によって「用紙全体をみる」や「原寸でみる」の範囲も変わってきます。
このへんはすこしマニュアルを一読してみる必要があるようです。