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横　断　図

現場での横断測量～横断設計図までの手順を紹介します
ポール横断では現場での野帳を元に作図します
ブロックや石積み、水路など現場詳細を織り込みますので
できるだけその日の内に地形図までは仕上げておきたいと思って
おりますが、現実は取りかかりが遅くなるのが常です
デフォルトファイルなどを整備して、クリックひとつで
作図モードに入れるように工夫するなど、あまり構えずに
作業に入れるようにしたいものです

ポール横断

最初のファイル設定（単位、縮尺、スナップ、フォントなど）も
重要ですが、これは機能の項目などを参考にしてください
作図方法は、ここに紹介した2D基準点のほかに直線で結ぶものや
グリッドスナップを使ってそのまま多角形コマンドで結線してゆく
ものなどいろいろな方法があるかと思います
測量会社の横断測量簿を用いる場合はところどころ測定点に標高値を
記入していますので、チェックに便利です
できあがった地形図は全体をグループにして、しかるべき
作図エリアにコピーペーストします
水路、擁壁、家屋などの構造物については別途コンベックスルール
などで寸法を測って作図します

レベル横断

ポール横断より気分的に楽です
理由は、ポール横断だとひとつのミスや誤差が最後まで累積してゆく
のに反して、レベル横断、トータルステーション横断だとミスが
ほかに影響しないからです
器械を設置するのと、見通しの確保が問題ですが、できるだけ器械で
測量したいものです。個人的な指向かもしれませんが。

地形図詳細

ここでは河川災害の事例を紹介ます
最初にＤＬ、ＣＬ、測点などを記入します
これら補助線などの基本事項は地形図作図以前に描き込んでおいて、
あとから地形図をコピー＆ペーストするのが普通かもしれません
地盤線や石積みなどはあらかじめシンボル登録してある図形を使います
練り石積みなどの円弧は円弧コマンドで描いたり、一度描いたものを
コピー＆ペーストしたりして作図してします。
自分はcontrol＋ドラッグで複製しています
H.W.Lは流量計算の必要がありますが、ここでは護岸天端から
0.6ｍ下がりで引きました
このほか背後地の側溝、家屋、用材林などを付け加えてゆきます

ペーロケ地質図

横断測量は障害物が多くてなかなか大変です。
用地買収など高精度な測量が求められているのでなければ、
平面測量図から横断を落としたりして手を抜いています。
とはいえペーロケとはかならずしも手抜き手法ではありません
実は詳細横断測量でもペーロケの手法は使っているのです。
トータルステーションでは横断図をとるのと、平面詳細をとるのと
では違いがありません。ＣＡＤでは同じデータを使い回しできるのです。
トータルステーションとは地形のスキャニングですから、
その３Ｄデータの投影によって平面図、側面図、横断図となるわけで、
かならずしも別々の測量を行う必要はありません。
ここで用いた地形図はトータルステーションで細部測量を行い、
ＣＡＤデータとして作図したものです。
ですから測線上にある基準点間距離などはミリ単位の精度を
持ちますので部分的には精密な図面となります。
ＣＡＤデータにしておくと1/5000森林基本図などをもとに
概略の設計ができるのでいろいろ利用価値がある手法とおもいます。

ペーロケ詳細

データを取る場合は、作業専用のレイヤを別途用意して地形データを
いじることの内容に気を付けます
レイヤ分けした場合はメニューから「他のレイヤを表示＋スナップ」に設定します
また交点スナップをＯＮにしておきます
主曲線は黒、計曲線は赤という具合に標高高によって色分けをしておきます
平地についても、水田は黄緑、水路は青など色分けしておきます
いざ横断図に移した場合、標高点が右肩上がりなのか下がりなのかを迷う
ことになるからです。

道路断面

ここでは道路中心線と計画高つまり平面線形と縦断線形が
決定した状況での計画を紹介します
公共事業関連では標準的な計画があらかじめ決められていますので、
他の類似する事例をコピー＆ペーストすることも多いかとおもいます
ふつう計画線は別レイヤに作図していますが、十断面以上もあるようだと
計画線をクラス分けに移しています。
ただしクラス分けした場合、シンボル図形のクラス変更で問題が
起きることがあるようです。
シンボル図形のクラス変更は、一旦編集メニューに入っておこなうと確実ですが、
そうするとほかのシンボルもすべてそのクラスが適用されてしまいます。
この場合はシンボル図形を解除しています。
線形計画の断面設計では地形との調整箇所を決めておいて、
それ以外をシンボル化しています
ここでの調整箇所とは、路側ならブロック積み、山切りなら切土法面です。