平 面 図
まえおき
- 平面図はだけはひとりではできません
横断図や縦断図や構造図や展開図などはひとりで測量して(ペーロケ)、
ひとりで作図して、ひとりで設計して、ひとりで積算して、
みなさんに決裁をもらって、ひとりで施工管理できます。
しかし平面測量と丈量測量だけは測量委託に発注して、
チームで作業しなければ仕上がりません。
- このホームページで紹介している平面図はもちろんひとりで
できるものではありませんが、どれも一応自分が関わったものばかりです。
ものによって関与の度合いの違いがありますが、
測量の多くは委託のものを使用しています。
最近はひとりで操作できるトータルステーションができているそうで、
機会があれば使ってみたいと考えています
道路改良
- 平面測量〜トレースまでの概略手順を示しました
- 最初にトラバース測量で現地に補助基準点を多数設置します
- その補助基準点に器械を据えて、トータルステーションで平板測量をおこないます
- 平板測量の結果が無数の緑色の2D基準点です
- これはSIMAフォーマットの基準点データを
ミニパスカルの書式に変換してMinicadに取り込みました
- 取り込んだ基準点を元に平面計画をCAD上で設計してゆきます
- この場合は最終的にトレース図面としてアナログ処理とました
道路災害
- これは数少ない自分で測量した平面図です。
こういうのを「死んだ絵」というのでしょう。
前記の道路改良に比べてデータ数が二桁少ないので勘弁してください
- 最初にトラバース測量で補助基準点を設置し、
地形の変化点を押さえるところまでは同じです。
- 役所はとにかく時間も人手もないので、横断測量(これも適当)、
道路台帳平面図、森林基本図などの参考データをCAD上に張り付けて
まがりなりに平面図の格好にしました。
- もちろんトレースの時間も人手も技術もありませんので
これはCAD図面のまま発注に使用しました
等高線描画
- VectorWorksにも3次元の基準点をプロットすればたちどころに
等高線を描画してくれる機能があるようですが、
やはり等高線は最終的に手作業に頼らざるを得ません
- トレーサーの職人さんは烏口というペンで等高線を引くようですが、
自分は使ったことさえありません。
ロットリングでさえ定規に墨を吸い込んで図面を汚してしまうのに、
烏口などとても無理なようです。
- ここではCADで等高線を引く事例紹介ですが、そういうわけで
自分の場合は下絵程度の等高線となっています。
- 等高線は本来平板測量などで標高点を多数測定する必要があるのですが、
ご多分に漏れずここでも測量を手抜きして横断図だけで等高線を引いています。
- 雑木林(ブッシュ)を平板測量するのはみなさんどうしているのでしょう。
見通しが利かないので、横断測量でさえも困難でした。
法面描画
- ここでは設計の作図例として法面を紹介します
- この事例では直線ですが、道路設計などでは曲線が一般的です
- 円曲線の場合は半径を増減しますが、クロソイド曲線や拡幅などがあると
やはり一度曲線を多角形に変換します。
- どうしても曲線にしたい場合は最後に多角形をベジエ曲線でなぞります。
- 各小段の作図にはここで紹介したオフセットコマンドを使用する方法の他に、
別途作業レイヤで各線分を作図しておいたものを移動・回転で張り付けてる方法もあります。