DIY

パーソナルコンピュータが市販されるようになってから企業活動の一部が個人でも出来るようになりました
まず会計や科学計算業務で、IBMの大型コンピュータがパソコンに取って代わりました
またDTPといってパソコンを導入することで、大型の機械や写植職人を導入することなく小さな企業でも印刷業務がこなせるようになっています

建築分野でも遅ればせながら個人に解放されつつあるようです
たとえば建築設計では個人でも間取りを検討できる素人向け低価格ソフトが店頭に並んでいます
またログハウスといって個人で作る家がアウトドア派にはやっています
もっと簡単にという方には移動ハウス、もうすこし本格的という方には2×4工法があります。

これら建築系のDIY(do it yourself)にたいして、土木分野ではいまのところ市場開放はすすんでいません
あえて云えば園芸におけるガーデニングがダウンサイジングに該当しているでしょうか

最近のガーデニングはミニバックホウなどのレンタル重機、基礎の型枠コンクリート、池や流路などの水回りやペイブメントの舗装まで、まるで河川・道路・農業土木のミニチュア版のようです
ただしこれは個人の庭という狭い範囲の活動に限られています
個人の土地を一歩離れるとなかなか手続きが難しいのが現実です
地域で積んだ護岸石積み、水利組合で据えた取水堰、釣りグループで施工した船着き場、集落で奉仕作業してできた里道
どれもありそうな話ですが、実際にはいろいろ困難があるものばかりです。

身近な事例ですが、最近老人クラブなどのグループで街路近辺の美化をする動きが少しあります
公共施設と関わるわけですから当然管理に関する届け出でをお願いしていますが、そういった煩雑な手続きをいとわずにボランティアをしようとする動きが少しあるようです
ただし、これはきちんと運営されているグループの場合で、当然ながら個人の場合には承認が難しいことも事実です