最近はガーデニングとかDIYとかが広まりつつあるようです。
大河ドラマでみた室町時代の足利義政は庭造り(ガーデニング)に凝っていたようです
足利義政にとってガーデニングとは、現代の都市開発のコンペ模型のようなものではなかったでしょうか
現代人のガーデニング指向も自分たちの欲する公共事業のミニチュア版ともみてとれます
ひとは一歩玄関を踏み出すと側溝蓋さえもままならないのですから、せめて自分の庭の中に理想の環境を実現したいという思いはあるでしょう
ですからガーデニングは決して庭(私有地)からはみ出ることはありません
庭の外には側溝という公共物の壁があるからです
日本全体が大きな工場なら、高速大量輸送用の道路や雨水を速やかに排出する水路が必要でしょう
しかし、どうもそういった工場はこれからはすくなくなってゆくようです。
いまのひとは、これ以上の時速60km/hの走行用の道路や時間降雨量100ミリの豪雨を流す水路を欲してはいません
日本を大きな工場と考えて作られた道路や河川の基準は、いまの国民の嗜好とはあわなくなっているようです。
ではどういう環境がのぞみなのでしょうか
縄文時代の原生林でしょうか、徳川時代の田園風景でしょうか、それとも現代のモダンな都会がモデルになるのでしょうか
ひとはガーデニングにそのモデルを求めているのかもしれません