内部構造

構造派宣言とはたいそうな題目ですが、モノの表面ではなく構造を重視しようと言う意味です
人体を例にして言えば、お化粧にこるのではなく、皮膚や内蔵を大事にするということです

彫刻は3次元に描いた立体絵画です
彫刻などの造形作品は3次元でありながら内部構造というものは重視されていません
外国では手で触れても良い彫刻があるそうですがふつうは眺めるだけです
ブロンズでできた彫刻、大理石を削った石彫、カツラやケヤキを彫り抜いた木彫
どれも眺めるだけなら3次元空間に描かれた絵画と同じように思います

ヒンヤリしているのか暖かいのか、中が詰まっているのか空洞なのか、堅いのか柔らかいのか
それを手で触ってみるのが立体造形ではないでしょうか
スイカだって手にとって味を吟味しているのですから

トルソの彫刻

アーチ橋の主桁部の部材模型